君と始めよう!!☆
私の中で何かが
キレた。
コツコツコツ――
私は汐崎さんと所まで
近づいていく。
バシッ――
教室中に渇いた音が響く。
私の目からは
大粒の涙が流れていた。
汐崎さんの頬を叩いた
私の右手は痛かった。
自分の中のドロドロした物が
全部出てきてる気がした。
私はもう一発
汐崎さんの頬を叩いた。
はずだった…
叩くはずの右腕は
ゆうまくんに掴まれていた。
えっ…?
なんで…?
「杏。それ以上叩くな。
仮にも女の子だそ!!!!」
今までこんなに怒鳴られたこと
一度もなかった。
私は号泣しながら
その場から逃げ出した。
後ろでゆうまくんが「杏っ!!」と
呼び止めたけど
私は構わずに走った。