SuKi SuKi
ただ、それだけなのに
スポーツドリンクを取りに向かう俺は、
ふと先輩部員に
「お疲れさまです!!」
と笑顔でタオルとスポーツドリンクを手渡す、アイツの姿が目に留まって、さっきの先輩の言葉が頭をよぎる。
"じゃあ、立崎は俺がもらうわ"
何だ、モヤモヤする。
胸がざわつく。
"部活 頑張ってね!"
アイツの声が笑顔と共に脳裏をよぎった時、
「誰にでも、」
誰にでも、そんな顔すんなよ。
そう呟きかけた自分を慌てて止めた。
なに考えてんだ俺。
自分で自分が分かんねぇ。
分かんねぇからモヤモヤする。