アナタの笑顔は私の特権。
最後は観覧車に乗った。

遊園地といえば観覧車と考えてるのが私。



乗ったものの、春日君はずっと私を見ている。



なぜ?



「見て見て。うちの学校見えるよ」

など、外を見るように誘っても、ふーん、と素っ気ない返事が返ってくるだけ。


「どうかした?」


「……別に」


「そう。ならいいけど……。」


「……高いところ、苦手」


「言ってくれればやめたのに。」


「だって、乗りたかったんだろ?」


「……うん。」



私のために我慢してくれたの?








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