アナタの笑顔は私の特権。
「あれ?誰かいるよ?」


「は?誰が??」


見たことのない生徒……。

他の学年かな?

「どうする?」

「え?どうしよう……」

屋上に戻ろうか?
それとも他の場所にいく…?


「……あ。」

こっちに気づいたみたい。

「ここ使います?」

「はい。」

「じゃあどきますね。」


礼儀正しい子。
男の子には見えない顔立ちだし。


でもその男の子は


「…カッコイイ彼氏手に入れたんですね、凛先輩」


と私の耳元で確かに言った…―。






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