アナタの笑顔は私の特権。
涙が止まらない。

そう、忘れてはいけない人だ。


「あの事故の時の…?」

「やっと思い出してくれたんスね」


「……私、自分だけが不幸だって思ってた…。」



『アンタむかつく。自分だけが被害者だと思ってるだろ。』

私にこう言った。

たくさん文句言ってきた人。


「…先輩を責めたのは俺じゃないっスよ。」

…え?


じゃあ誰?
あの時のことは記憶が混乱してて分からない。


朔楽君はよく分からないと言った顔で私と大和碧衣君を見ている。











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