アナタの笑顔は私の特権。
私を責めた人……。


私を…。

確か男の人だった。
それだけは覚えてる。

『俺はアンタに同情しないからな。』

相手の人は、なんて名前だっけ?


「凛先輩。事故の相手の息子は俺の友達なんスよ。」

「……え?」


「その人、事故前後の記憶がないんです。その頃知り合った俺のことも覚えてない。」

「……その人が私に?」

「はい。」


私がその人の人生を変えちゃったんだ…。


思い出さなきゃ。


謝りたい。








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