アナタの笑顔は私の特権。
事故の相手だから…。


まさか亡くなるなんて…。


意識不明だって言われていたから、一度しかお見舞いに言ってない。

私にあんなことを言ったのは、朔楽君なんだ…。


どうして気がつかなかったんだろう。


謝りたい。


でも、
朔楽君に嫌われるのが怖い。



自分から離れてくしかない。



ごめんね…。


朔楽君



そんなことを考えながら歩いていた。


「凛先輩じゃないっスか」


声をかけてきたのは、真実を知っているであろう人。


「大和君、聞きたいことがあるの…。」


もう、こんなこと聞けるのは彼しかいない。








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