アナタの笑顔は私の特権。
待ち合わせ場所には既に朔楽君がいた。


そういえば、朔楽君はいつも先に来ている。

誰よりも早く。


「おはよう、朔楽君」

「おぅ、凛。早いな。」

「…えへへ。楽しみにしてたから寝れなくて」

「…大丈夫か?体調悪くなったらすぐ言えよ。」

「うん。ありがとう」

朔楽君はいつも私に気遣ってくれる。
それが嬉しい。
だからどんどん朔楽君を好きになっているのかもしれない。


二人でいる空間は会話がなくてもとても心地いい。


ずっとこのままでいたいって思うのは贅沢かな。





< 78 / 89 >

この作品をシェア

pagetop