先輩に一直線。

仮入部

その日から何日か経った今日から、やっと部活の仮入部期間が始まる。
待ちに待った仮入部だ！！

「荻野ー！！部活、なんにした～？？」
底なしに明るい、翔太の声がした。
振り返ると、この笑顔。。。眩しすぎて目がくらみそうな、太陽みたいなこの笑顔。
とろけてしまいそうだった。


「ん？陸上部だよ！翔太は？？」
「俺は、野球部！」
「そっか、翔太は野球かぁ。」
翔太は、野球がすっごく得意で、一回私も翔太の試合を見に行った事があるが、その時はなんと満塁ホームランを打ったのだ。
もう、かっこよくて仕方なかった。


「おう！そーいえば、今日から仮入部だよな？楽しみだなぁ！」
「うんっ！」

そんな会話が続いた。
ああ、やっぱり、翔太が好きだな・・・。

なぜか、ちょっと安心した。