先輩に一直線。

心に絵美の事のモヤモヤが残ったまま、なんだかんだで部活の時間になった。

待ちわびていた、部活。
アノ先輩と一緒に練習できる・・・・。

私は気合マンマンで体操着に着替え、靴を履き替えた。
楽しみだなぁ。すっごく上手な先輩たちと練習できる。


「紗季？？」
外に出た所で、後ろから声がした。
「あ、宮本さん。」
宮本悠里。同じクラスの一年生。
美人で、カッコよくて、運動神経がハンパなくいい。ちょっとダークで、私のイメージでは、ちょっと不良で悪い子。
でも、私なんかより足が速い。

「んふ。悠里でいいって。紗季も陸上部？」
「うん。・・・っていうことは、悠里も？？」
「うん。そうだよ。まだ、仮だけどね。よし、行こうか。」

うっそ、悠里も入るのか・・・・。
悠里足速いからなあ・・・。私、ついて行けるかな・・・。