先輩に一直線。

それは、私の小学生の頃からの片思いの相手、翔太だ。
星合翔太。
彼は明るくて、面白くて、ちょっと濃厚な、でも熱い男。
すっごく大好きで、今の私の頭の中には翔太の事しか無かった。
翔太と同じクラスになりたいって事しか無かった。

「あ、あった！！Ｂ組だ！！」

隣で奈央が大きい声で叫んだ。

私は・・・？？

私は、まず翔太の名前を発見した。
そのクラスの一覧をずーっと見ていくと・・・・・



『あった！Ｃ組だ！！』

はっきりと、翔太と同じ列に荻野紗季の文字を見つけた。


私はなんと、翔太と同じクラスになった！
夢じゃないかな、いや、現実だよ！って、勝手に自問自答を繰り広げたりした。