あおぞら




「かりん遅いね。」


瑠美と眞樹が見える。



「そのうちくるんぢゃねぇ?」




眞樹が言う。


私は




「ごめーーーん!」




と、出せるだけの大声をだして3人に向かって叫ぶ。




「かりん!」



一番に笑ってくれたのは和樹だった。






「ごめーん。寝坊しちゃって…」




瑠美と眞樹、そして和樹にあやまる。



「大丈夫だよっ心配したし」



和樹が言う。



心配してくれてたんだ。





「みんな揃った訳だしそろそろいこうか」



眞樹の車に乗り込む。






運転席には眞樹、乗席には瑠美、後ろにはもちろん和樹と私が乗った。





ぐぅぅぅ〜





お腹すいた…。

昨日の夜から何も食べてないんだった。



すると和樹は



「お腹すいたでしょ?」



私のことを知っているかのように聞いてきた。



「え?何で?」




和樹は持っていたサンドイッチをかりんに差し出した。



「食えよっ」



「…ありがとう」




私は和樹ににっこり微笑んだ。



でも…

「何で食べてないこと知ってるの?」



すると和樹はわざとらしく悲しい目をした。



「昨日電話に出なかったじゃん?」





驚いてケータイをみてみる。



すると、3着信入っていた。
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