紙ヒコ―キ
もし…この家が自分の家だったら、リラックス出来なさそう。
あたしはやっぱり、おばあちゃん家が1番だな。
なんて、そんな事を思っていると。
「いらっしゃいっ♪」
笑顔の宮地葵のお母さんが、部屋に入って来た。
「あ…お邪魔してます…」
ソファから立ちあがって頭を下げる。
「あら、そんなに固くならないで。リラックスしていいのよ?」
「あ、はい…ありがとうございます…」
そう言ってくれた宮地葵のお母さんに、苦笑いで答えた。
…固くならないわけない!
リラックスなんて出来るわけない!
こんなお金持ちの家の人で…!
しかも、あたしの好きな人のお母さん……!!