紙ヒコ―キ
「話っていうのは…葵の事なんだけど…」
真里子さんの表情が変わって、更に緊張が増してしまう。
「葵…学校ではどうかしら?」
どうって……。
何て言ったらいいのか分からない…。
あたしが返事に困っているのが分かったのか。
「答えにくい質問だったわね。ごめんなさい。」
真里子さんがそう言って、頭を下げた。
「いや…謝らないでください。」
あたしがそう言うと、真里子さんは顔を上げた。
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