紙ヒコ―キ
「…葵、学校ではいつも1人?」
「え……」
これも返事に困る質問だな…。
こういう時って、正直に言うべきなの…?
「正直に答えてほしいの。」
真里子さんに真剣に言われて、あたしは口を開いた。
「はい…」
それだけしか、言えなかった。
「そう…。あなたは、葵の事どう思う?」
えぇ!!どうって…。どうって…。
「えっと…と、友達になりたいって思ってます。」
慌てて言葉を紡いだ。
でも、言ったその気持ちは決してうそなんかじゃない。