紙ヒコ―キ



「向こうのご両親に……?」





あたしはコクンと頷いた。





「…それはやめた方がいいわ。向こうのご両親は許してくれない。」





真里子さんはそう言って、眉を顰める。





でも…ここで引き下がる訳にはいかない…ッ!





「お願いしますっ…!」





あたしは深く頭を下げた。





「どうして…?」





どうして……?





その言葉を不思議に思ったあたしは、顔を上げて真里子さんを見た。




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