紙ヒコ―キ




それからも、あたしは真里子さんと、たくさんの話をした。





どれも、宮地葵の話ばかり。





…自殺した彼女の事も、色々聞いた。





―――……。





そろそろ帰らないとおばあちゃんが心配するから、あたしは帰る事にした。





「来てくれてありがとう。」





そう言って微笑む真里子さんに、





「いいえ。こちらこそ、ありがとうございました。」





あたしも笑顔で返した。





「時間がある時は、ぜひ遊びに来てちょうだいね。」





「はいっ!!」





真里子さんは、とても良い人だ。





最初は緊張してたけど、今は全然普段通りでいられる。





真里子さんの優しい性格のおかげだと思う。




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