紙ヒコ―キ
「お邪魔しました。」
玄関まで見送ってくれる真里子さんに、頭を下げる。
「またね。」
笑顔で手を振ってくれる真里子さんに、、もう一度頭を下げて、家を後にした。
「どうぞ。」
「あっ…ありがとうございます。」
黒いスーツを着た、さっきの秘書さんが車の扉を開けてくれる。
もう外が暗くて危ないから、って…真里子さんが言ってくれて。
あたしは家まで、送ってもらう事になった。
……正直、助かった。