紙ヒコ―キ



車の窓から、流れゆく景色を眺める。





周りはやっぱり暗い。





怖いな……。





なんて思いながら、窓の外をボーっと見ていた。





――――……。





「ありがとうございました。」





送ってくれた秘書さんに、お礼を言う。





「いいえ。また、いらして下さいね。」





そう言って微笑む秘書さんに頭を下げて、あたしは家に入った。





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