紙ヒコ―キ
…以外にも分かりやすかった。
あたしはよく迷子になるんだけど、そんなあたしでさえすぐに着いた。
目の前の家を見つめる。
大きくて、とても綺麗な家。
あたしは、今から彼女の両親に会うんだ。
………どんな女の子だったのかな。
真里子さんは、地味だって言ってたけど…宮地葵にとっては、大切な女の子だったんだよね。
……そう思うと、ちょっと胸が痛い。
でも、過去の事だし、何を言っても今更変わらない。
過去の事をどれだけ言っても、戻る事は出来ないから。
そう諦めて、あたしは頑張るしかないんだ。