紙ヒコ―キ
…トボトボと歩く帰り道。
あれからインターホンを何回も鳴らしたけど、出てくれなかった。
そうしている間にも、あたしを待ってくれない空は、色を変え始める。
だからあたしは、仕方なく帰る事にした。
……でも、諦めたりしない。
明日も、明後日も、あたしの話を聞いてくれるまで、あたしは諦めない。
そう決めたんだもん。
もし、あたしがここで諦めたら……
宮地葵はずっと傷付いたまま生きて行く。
それだけは、どうしてもイヤだから。
あたしは、あたしなりに頑張る。