紙ヒコ―キ
宮地葵と目が合わないように、あたしはずっと空を眺めていた。
宮地葵が席に座ったのを確認して、先生は話を始める。
あぁ……最悪…。
恥ずかしすぎて死んじゃいそう…。
……でも、本当にあの宮地葵?
間違い、なんて事は?
聞けばいいんだろうけど、さっき会ったばっかりだし。
それに…あたしの事、絶対に不審に思ってるはず。
でも……本当に…。
あたしがずっと会いたいと願ってきた、人なのかもしれない。
もし、そうだとしたら……――。