紙ヒコ―キ
「あなた……宮地君の事が好きなのね。」
「…えっ!!?」
あたしはその言葉に真っ赤になる。
「当たりだったみたいね。頑張って。応援してるわ。」
この人は、本当はすっごく優しい人だったんだ。
だって、笑顔があったかい。
「あ、ありがとうございます…」
お礼を言っていいのか分からなかったけど、結局言った。
娘さんが好きだった男の子を、あたしが好きなのに…。
応援する、って言ってくれるなんて、やっぱりいい人だ。