紙ヒコ―キ
「杏里…」
「うん?」
「宮地葵のこと、許してもらえたよ…!」
「……。…え、うそッ!!!」
杏里は、あたしの言葉に少し遅れて反応した。
しかもその声が大きくて、一瞬携帯を耳から離してしまった。
「映未、良かったね!!」
杏里の嬉しそうな声を聞いて、あたしはさらに嬉しくなる。
「うん!嬉しすぎて、杏里に早く伝えたかった!!」
「よく頑張ったよ!おめでとう!!」
今まで頑張って来て…ほんとうに良かった…。