紙ヒコ―キ
翌日―――。
いつもよりも、早く目が覚めてしまった。
…せっかくだし起きよっかな、なんて思いながらリビングへ向かう。
「おはよう。」
「おはよう。きょうは早いねえ。」
おばあちゃんにそう言われて、あたしはうんと頷く。
「あ!おばあちゃん。あたし、今日出掛けてくるね。」
「…そう。分かった。気を付けてね。」
「うん!夕方までには帰って来るからね!!」
あたしが笑顔で言うと、おばあちゃんも笑ってくれた。
それからあたしは、おばあちゃんとのんびり朝ごはんを食べた。