紙ヒコ―キ
「だから…付き合って下さい。」
葵がうん、と頷いてあたしを静かに抱き寄せた。
葵のあったかい温もりに包まれる。
「俺…守るから。絶対に、傷付けたりしない。…信じてほしい。」
「うん……信じるよ。」
「俺は、お前の全部受け止めるから。」
「…うん。」
「離れて行ったりすんなよ。」
「……大丈夫だよ。離れない。」
あたしは、離れたりなんかしないよ。
ずっと、葵の傍にいる。
……葵が許してくれるなら、永遠に。