紙ヒコ―キ
――人は、生きて行く中で、傷を負わずに生きていく事は出来ない。
大きい傷もあれば、小さい傷もある。
その傷が、何かのバネになるかもしれない。
ただ、背負っていくだけかもしれない。
…言えるのは、ずっと幸せに生きて行く事は出来ないって事。
誰だって、悲しんだり、苦しんだりする。
悩んだり、後悔したり、失敗したりする。
…だけど、その分の幸せが待っている。
その分の何かが待っている。
たくさん傷付いていい。
たくさん泣いていい。
たくさん悩んでいい。
…その全部が、いつか自分の役に立つと思うから。
きっと、無駄じゃないと思うから――。