紙ヒコ―キ



――あの日…あたしは、人を信じるのが怖くなった。





大好きだったお父さんのことも、怖くなってしまった。





深い深い傷を負ってしまった。





笑うのも辛くて、1人でずっと泣いてばかりいた。





……そんな時、あたしの傍にそっといてくれた杏里。





どんなに冷たくしても、ずっと傍にいてくれた。





どうしてなのかは分からないけど、その杏里の優しさに、感謝してるよ。





杏里がいてくれたから、今あたしは笑えてるんだ。





―――本当に、ありがとう。




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