紙ヒコ―キ




「いつの間にか、好きになってた。」





「…………」





「ううん。…会う前から、好きだった。」





この“紙ヒコ―キ”を拾った時から…ずっと。





あたしは、葵を好きになる運命だったんだと思う。





葵の温もりに包まれる。





「…ありがとな。」





「……え」





「俺の事、好きになってくれて。」





葵……。





< 240 / 275 >

この作品をシェア

pagetop