紙ヒコ―キ



「映未。」





「……出てって。」





映未ちゃんの、かすれた声が聞こえた。





「…あの。2人にさせて下さい。」





あたしがそう言って頭を下げると、おばあちゃんは静かに出て行った。





…悲しい笑顔を残して。





映未ちゃんは、おばあちゃんにも心を開いてないの…?





ねえ、1人で何を抱えているの…?




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