紙ヒコ―キ
「…1人で抱え込まないで。」
どうしても、映未ちゃんに伝えたくて。
「1人で苦しまないで。」
「………」
「1人で闘わなくていいんだよ。助けを求めていいんだよ。」
「………ッ」
「あたし、映未ちゃんと友達になりたいよ。」
そう言うと、ゆっくりと映未ちゃんがあたしを見た。
その瞳はまん丸だった。
「友達……?」
映未ちゃんの口から、そう小さく声が漏れた。
あたしは力強く頷く。
「ダメ、かな……?」
あたしじゃ、力になれないかな…?