紙ヒコ―キ



そして…忘れもしない。真っ白な雪が街を染めた日。





あたしは、いつもと変わらず映未ちゃんの家にお邪魔していた。





朝から雪がずっと降ってて、積っていた。





学校で、雪で遊んで楽しかった事を映未ちゃんに話していた。





「…楽しそう。」





映未ちゃんが窓の方を見つめながら、ポツンと小さく呟いた。





…あたしは、その言葉をずっと待ってたんだ。





「映未ちゃん。一緒に、外で遊ぼ?」





「…え?」




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