紙ヒコ―キ




「あたし…学校に行く。」





…………。





「っっ!!?」





おばあちゃんの目が、いつもとちがってまん丸。





あたしだって、同じ。





声にならない叫びを上げて、口をあんぐりと開けてしまっていた。





「ど、どうしたの、急に!!」





やっとの思いで、あたしがそう言うと。





「杏里ちゃんが言う、“学校”って所を知りたいから。」





映未ちゃんが冷静に返した。




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