紙ヒコ―キ
ちょうど曲がり角を曲がっている、宮地葵の姿を見つけた。
あたしは、また走り出す。
自分でもどうしたいのか分からない。
…でも、体は動いてる。
曲がり角を曲がって、あたしはスピードを落とす。
ちょっと離れた所には、宮地葵の後ろ姿が見える。
気付かれないように距離を保ちながら、あたしは息を潜めて後をつける。
てゆうかあたしってば…これじゃストーカーじゃん……。
なんてまた冷静になる自分。
メニュー