紙ヒコ―キ



―――辺りはもう、日が落ちて、暗くなり始めていた。






あたしの心に、不安が押し寄せてくる。





…どこまでも続く道。





電気に灯りが灯ってなくて、薄気味悪い。





人気も少ないし、すごく怖い。





…暗いのは、苦手だ。





黒い闇に自分が吸い込まれていきそうで、怖い。





また…孤独になってしまいそうで、怖いんだ。




1人は、イヤなの。





もう……1人はイヤ。




……だからッ…急がないと。




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