紙ヒコ―キ



「ッ映未!!」





あたしが起きている事に気付いた杏里は、そう叫んであたしをギュッと抱きしめる。





「杏里…?」





杏里の肩が震えてることに気付いて、小さく名前を呼ぶ。





「映未……ごめんッ…」





その声は、やっぱり泣いていて。





「ごめんねっ…」





何回も杏里は謝る。





「杏里…もういいよ。」





あたしは静かに呟いた。



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