紙ヒコ―キ



―――――。





「お母さんっ!!」





暗闇の中…泣きながらも、必死にあたしは叫ぶ。





「やめてっ!!」





暗闇の向こう側から、お母さんの苦しそうな声が聞こえる。





「おとうさーん!!」





2人の名前を何度も呼ぶ。声が枯れても…。





「うっ……!!」





お母さんのそんな声が聞こえたと同時に、何かが倒れる音が響きわたった。





「っ!!」



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