紙ヒコ―キ



「それってホントかなぁ~?」





「あたしも思う!今から会いに行ってみる?」





う、うそでしょ……





「シよ?って言えば、さすがに黙んないよね!」





「もう!朝からそんな事言わないの!!」





聞こえてきたその言葉に、あたしはピタリと歩くのを止めた。





今………なんて?





“シよ?”





それって、まさか……





気付けば、あたしの体は動いていて。





――教室へと、慌てて走った。



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