ザ・スキャンダルー芸能人とイジワル記者との恋ー【完】
涼side

俺は携帯を取り出しある番号にかけた。

『はーい』

『マサ…』

『!!人気バンドRyoから電話が!!』

『おまえな…何で俺が電話かけたかわかるか?』

『何?』

『俺の妹ゆすって楽しいか?』

『別にゆすってないけど?』

『カナ困ってんぞ』

『俺だってカナちゃんが彼方だって知らなかったし。何で教えてくれなかったわけ?』

『おまえに教えたらいろんな意味で危ないだろうが』

『またまた~俺が会いたかったの知ってたのにヒドイな涼は』

『大事な妹とられてたまるか』

『ひでぇな。お兄様は』

『お兄様言うな。おまえが考えてることはわかる。だけどカナに無理強いだけはさせんなよ』

『わかってる』

『ならいい。じゃあな』

そう言って電話を切った。

マサの気持ちはわかってた。

だけどあえて俺はカナが彼方だってことは言わなかった。

俺シスコンだからな(笑)

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