ザ・スキャンダルー芸能人とイジワル記者との恋ー【完】
いつものように撮影が終わりスタジオから出ると女の子が一人。

彼女は人気モデルの花梨だ。

『どうした?』

俺は声をかける。

『付き合って欲しいところがあるの…』

『今から?』

『出来れば…』

花梨の顔は深刻そうだったので話を聞くためとりあえず近くの喫茶店に入った。




席に案内され花梨の言葉を待つ。

『彼方君…』

『何?』

『あたし彼方君のことが…好き…なの…』




『ゴメン…。俺はモデル一筋で他のことは考えられないんだ…。』

『そっかぁ…。彼方君とは同期でずっと好きだったのになぁ…』

彼女の声は次第に小さくなっていった。

『ゴメン…。俺先に帰るから…』

そう言い残して俺はその場を去った。




俺は女であって気持ちに答えることは出来ない。

騙してることは苦だけどこれが俺の仕事だから…。

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