〜君トノ出逢イハ、空色ニ〜
「あん?どうしたんだよ?………おい!!!!」



ビクゥッ



「はっははははいぃ!!!!」


私はその容姿に見とれて、呼ばれていることに気付かなかった。



「ククククッ、なぁ、お前が綾瀬奈央か…?」



含み笑いさえも美しいのは……何故だろう──?



「え……あ、はい…そうですけど……って、貴方がこの詩の主の天使さん!?」



「?ああ、そうだが。」



「で、でも一人称とか“僕”だし、詩も暖かい感じだし…」



「俺のイメージじゃねぇってか?」


みるみるうちに不快そうに眉間に皺を寄せる目の前の悪魔………ではなく天使。


「あ、その…はい…。」



「チッ、テメェが書く詩の雰囲気に合わせてやったんだよ。有り難く思いな。」



(な、何よコイツ!!めちゃくちゃ俺様じゃないっ)



「それにしてもお前……」


(まだ何か言うの!?)












「スゲェ綺麗な詩、書くのな。」










(えっ………。)








びっくりしたんだ





俺様な貴方がまさか





褒めてくれるなんて





思わなかったから───



でもね?





ホントは凄く





嬉しかったんだ───





本当に





嬉しかったんだ───





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