〜君トノ出逢イハ、空色ニ〜
「嘘──……。」



これが家に着いて自分の机上にある日記帳を開いた時の第一声。



何故なら



日記…否、詩に返事が書かれていたから───





“素敵ナ詩ヲ アリガトウゴザイマス。
只今ヨリ 天使輸送サービスヲ
開始致シマス。
暫ク御待チ下サイ。

from 天使ノ羽協会”





「な、何で返事が……。しかもこの“天使ノ羽協会”って………?」



(もしかして“sky*load”で舞い降りたあの羽は天使からのお知らせ……?)



だとしたらもぅ既に天使とやらが家の近くに居るかもしれない。



(一応、日記に詩で返答してみて明日の朝また見てみよう…)






“貴方は天使──?



それとも悪魔──?



私のような人間に



何故貴方が───



私は恋も知らない



未熟児───



救いの手など



あってはならないのに──……”





「よしっ……あとは明日を待つだけ…。………そろそろ、寝、よう、か、な──……」



スースースー……












バサァッ







大きな白い翼───





その白さは月夜によく映えて





その翼の主である男を





惹きたたせる──……





私と貴方が





出逢うまで





あと少し───






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