君、僕、あいつ
君、
日陰と君
高校へ入学し早2週間が経過した。
まだまだ学校にはなれないものの、大体グループは出来てきていた。
「棗〜!行ったぞ〜!」
今は体育の時間。男子はサッカー、女子はバレーボールをしていた。
「オッケー!」
思い切り足を振り上げた。
…あら?
「何やってんだよ〜!」
「棗下手くそ〜!」
ケラケラと笑い声が聞こえた。
「うっせーな!今日調子わりぃんだよ!」
小中とバスケをしてきた俺にとっては、足を使うのは大の苦手だった。