空き瓶ロマンス
 

答えかけていたにも関わらず、あかんべえをした。


小野は、いつも通り冷ややかな視線で船木を軽くあしらうと、



「……で、どうしたんですか?」


と、俺を見た。


「いや、特に騒ぐような事では……」


「あの……」



船木の横で、西岡がおずおずと手を挙げた。






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