空き瓶ロマンス

「あの、どうされました?」


そこに、恵子さんが割って入って来てくれた。


一部始終を見ていたわけではないようだったが、
どうやらトラブルになったように見えたらしかった。



そうなると、彼はやっと私から目を逸らし、




「いや、何でもない……」




と、庭に出て受付付近まで歩いて行ってしまった。
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