空き瓶ロマンス



「駄目駄目駄目。


俺何回もやらかしたから、これ以上繰り返すと、



二度とあそこで本借りられなくなる」




兄が、反省の欠片も無い爽やかな笑顔で、手をぱたぱたと振った。こいつ。





だが、私も少し前に兄にデートを阻止するような事を頼んでしまったので、




貸しがある分、断るには不利だった。




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