空き瓶ロマンス
 



ふつふつと、怒りが蘇ってきた。



「……あいつは、今どこにいる」



そして押し殺した低い声で、小宮山に尋ねていた。



「犯人ですか?

多分、救急車来るの待って、あっちの人だかりにまだ……


でも、何でですか?」




「殺して来る」


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