空き瓶ロマンス



だけど、それでいいと思っていた。


そうしていなければならなかった。



意地でも何でも張って、強そうに見せなきゃ、私はこんなにも小さくて弱い。



気持ちの悪い手で触れられた時、声も出なくなるくらいに。




それがよく分かった上で、初めて私の前に現れてくれた人。




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