空き瓶ロマンス
何度か、部活を辞めようかと迷いもした。
でも、それでもまだずるずると続けてここにいるという事は、やはり未練があるのだ。
自分を慕ってくれる人がいて、どんな時に来ても温かく迎えてくれる環境があって、
砂糖が紅茶に溶けるように、私という不真面目部員がすぐに、さっと馴染めるような。
こんないいところは、滅多に無い。
それを考えると私は幸せなのかもしれなかったが、
これはまたこれで一番始末が悪いのかもしれない。