空き瓶ロマンス



元々信也は、口が上手い方ではない。


急に話を振られても、満足に言い返せない事の方が多いのだ。



しかもその後、気が済んだのか、彼はどこかへ行ってしまった。


結局みちるの目的は分からないままだ。



(……最近の子供の考えている事は、本当に訳が分からない)



信也はソファーから起き上がると、冷蔵庫から缶ビールを取り出した。




< 530 / 891 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop